雇用形態の種類|契約社員、正社員、派遣社員の違いって?

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現在、労働の多様化により「契約社員」や「派遣社員」などさまざまな雇用形態が存在します。

一番わかりやすいのは「正社員」ですが、いったいそれらと何が違うのでしょうか?

 

これから就職しようとしている人や、転職を考えている人はもちろんのこと、すでに在職中の人も、働くうえでぜひ知っておいて損はないと思います。

では、わかりやすくその種類と違いについて見ていきましょう。

なぜ雇用形態がいろいろあるのか?

なぜ、世の中には雇用形態がいろいろ分かれていて、種類があるのでしょうか?

それは、会社の都合でいろんなパターンの働き方の人を分けているからです。

簡単にまとめると、

  • 雇用期間のあるなし
  • 給料の違い(時給制、月給制)
  • 労働時間の違い
  • 雇用契約先と勤務先の違い
  • 契約の違い

このような違いから、会社ではさまざまな雇用形態に分けられています。

要は、上記の違いがある人たちで区別が分かりやすいよう、名前を変えて雇用しているというわけです。

 

雇用形態の種類

まず雇用形態とは、あなたがその会社からの「雇用のされ方」と思ってください。

大きく分けて2種類あります。

  • 正規社員
  • 非正規社員

すべてはこの2つに分類されます。

ではそれらの特徴がどういったものか見ていきましょう。

 

正規社員について

つまるところ、正社員です。

  • 雇用される期間に定めがない
  • フルタイムで定年まで働く
  • 年齢やスキルによって給料が上がる
  • 役職に就くなど重要なポストになれる
  • 賞与や退職金がある
  • 会社によって、転職もあり得る
  • 福利厚生面が充実している
  • 月給制が多く、給料が安定している

などの特徴があります。

しかし、現在は雇用期間に定めがないなど正社員と同等のまま、正社員より短い時間で働く「短時間正社員制度を取っている会社もあるようです。

 

非正規社員について

簡単にいえば、正社員以外の人すべてを指します。

  • 雇用される期間に定めがある
  • 正規社員と同等又は短い時間で働く
  • 給料が上がりにくい/安定しない
  • 賞与や退職金はないことが多い
  • 月給制や時給制がある
  • 待遇面は充実していない

などといった特徴があります。

この非正規社員は、同じ雇用形態でも会社によって定義や扱いが異なる場合がり、非常にあいまいなので注意が必要です。

どういったものがあるか具体的にいうと、

 

1.契約社員(準社員)

基本的に正社員に準ずることが多いので「準社員」という会社もあるようです。

正社員と違い、あらかじめ雇用期間に定めがあり、「6か月」や「1年」がほとんどだと思います。

 

1回の契約期間は原則として、最長3年と決まっています。

基本的には、期間が満了すれば自動的に契約終了となりますが、双方の合意があれば更新できます

専門分野の職種に多い形態で、製造業などで働く「期間従業員」も同じです。

 

待遇はさまざまで幅広く会社の環境にっよって変わるため、注意があ必要です。

給料が月給制の会社もあれば、契約によっては時給制のところもあります。

 

2.パート/アルバイト

ほとんどの人が経験したことある形態だと思います。パートは略称で、正確には”パートタイマー”といいます。

 

正社員と比べて、勤務時間や日数が短い場合が多く、短時間や短期間で働く形態で、社員の補完や補助的な位置づけで臨時的に雇われる人をいいます。

 

よく聞きますが、パートとアルバイトの違いは明確にはありません。ほとんど一緒です。ちなみに、パートは女性のみを指すようです。

一般的にはアルバイトは学生、パートは主婦といったところでしょうか。

ただし、フルタイムで働くところや、契約期間がない場合もあります。

 

他にも「臨時社員」「パート社員」など言い方は様々ですが、会社が勝手に区別するための使っているだけで意味合いはアルバイトと一緒です。

給料は時給制が一般的です。

 

3.嘱託社員

たまに求人広告で見かける雇用形態ですね。

これと言って明確な定義はないようですが、一般的には会社が「定年退職した人をもう一度雇うための手段」として使うことが多いようです。

正社員だった人が、定年になっても、再雇用されて嘱託社員になるといった感じです。

 

基本的には、内容は契約期間が定まっているので「契約社員」と意味合いは同じです。

 

4.派遣社員

「派遣会社」に登録して、「派遣先(勤務先の会社)」が決まれば「派遣会社」と雇用契約を結びます。

労働者、派遣会社、勤務先と三角関係にあります。

 

一般的に転勤などによって支店や支社に異動となった人は「もともとが同じ会社」であるため派遣社員とは異なります。

 

派遣社員は、「派遣会社」と雇用関係にあり、勤務先は「派遣先」といった感じになり、雇用関係がある会社と勤務先で会社が変わる人をいいます。

簡単に言えば、外部の会社から来た人ですかね。

 

働く先の会社と雇用関係にはないため、待遇面や給料などは「派遣会社」で決められたもの、勤務時間などの条件は「派遣先」に合わせられることが多いです。

基本的に、雇用期間が決まっており、期間が満了すると契約終了になります。

 

たまにある「紹介予定派遣」とは、はじめは派遣会社の社員(派遣スタッフ)として働き、一定期間後(半年後など)に勤務先とスタッフで合意があれば、勤務先の会社と直接的に雇用契約を結べるという制度です。

 

5.委託社員

少し特殊な形態です。会社に雇用されるのではなく、特定の仕事を任され(委託)、それに対し報酬が支払われる働き方の人です。

この時に、「委託契約」というものを結びます。

報酬は生産量や売り上げに対して支払われ、完全出来高制や完全歩合などがあります。

 

一般的に、個人に委託されるので、個人事業主(自営業者)になり、会社と雇用関係になく労働者という概念がないため、労働者を保護する法律(労働基準法、最低賃金法など)や、労災・雇用保険や社会保険も一切適用されません。

自営業は、自分の保障は自分でどうにかしなさいということです。

 

契約期間が決まっていますが、契約社員などとの期間の違いは、

契約社員=労働期間に定めがある

委託社員=仕事が完成するまでが期間

となっています。

 

ちょっと変わった形態になるので、契約内容を注意してよく確認するようにしましょう。

 

 まとめ

正規社員と非正規社員の区別があいまいな会社もあります。正規社員のつもりがそうじゃなかった!など自分が損しないためにも、働くうえで自分がどのような雇用形態なのかを理解しておくことが重要です。

また、雇用形態はずっとそのままというわけでなく、会社によっては変更されていく場合もあります。
正社員での就職が難しくても、契約社員や派遣社員、アルバイトから正社員へとなれることもあります。
今はそういった会社も増えていっていると思います。

求人情報をしっかり確認できれば、そういった情報も読みとれますし、知っているだけで自分の採用への道も広がると思いますので、就活中の人や転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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