仕事をする上でやっぱり一番気になるのが「お金」のこと。
この記事では、給料の基礎知識をわかりやすく解説していきます。
給料の種類について
お給料には、いろいろな形態があります。
あなたも、求人広告で「月給○○万円」とか「時給○○円」など見たことがあると思います。
近年、いろいろな働き方が増えてきたこともあり、さまざまな給与形態があります。
主な給与形態として、大きく二つに分類されます。
1.固定給制
2.固定給制以外の給与制度
それらがどういったものか、少し細かく見ていきましょう。
固定給制とは
固定給制とは、ある時間単位(時間・日・月・年など)をもとに計算して、決まった額が支給されます。
ここには残業手当のような月々で変わる金額は含まれていません。
一般的に、次のものが求人情報では多いですね。
■時給
1時間の勤務でいくらという形態。”時間”を単位として金額が決まります。アルバイトやパートで、勤務時間がバラバラの働き方に多いですね。
(例)時給900円
■日給
1日の勤務でいくらという形態。”日”を単位として金額が決まります。1日の勤務時間が固定されている場合によく見られます。
(例)日給8,000円
■週給
1週間の勤務でいくらという形態。”週”を単位として金額が決まります。「週給7万円」などはないこともないですが、今はあまり見ない形態です。
実際は、時給や日給の働き方で、1週間や2週間ごとにお給料が支払われる、「週払いあり」といった会社の制度としてはよく見られます。
■月給
1か月の勤務でいくらという形態。”月”を単位として金額が決まります。
一般的によく見られる形態です。(例)月給20万円など
■年俸制
1年間の勤務でいくらという形態。”年”を単位として金額が決まります。会社の役員やスポーツ選手などによく見られますね。
(例)年俸600万円など
※実際は、年俸金額を12で割った月額が毎月のお給料になります。
■その他の固定給制
1回の勤務でいくらという形態。1コマ3,000円など塾の先生や家庭教師などによく見られます。
「え?時給や日給も固定給制なの!?」と思ったあなた、そうなんです。
月給とかだけが固定給制だと思っていませんでしたか?
初めは私もそう思っていました。実は、給与制度の上では、みんな同じ制度だったんですね。
ちなみに、「固定給」と「固定給制」は全く意味合いが違います。求人情報では「固定給制」が省略されて「月給」と記載されているケースが多いので、この勘違いが生まれたのかもしれません。
固定給制以外の給与制度
固定給制以外ってなにがあるの?と思うかも知れませんが、すこし変わった形で支給される給料があります。
ようするに、変動する給料です。
■歩合給
仕事の業績や販売した売上などに応じて、固定給に上乗せされる給料です。営業などの仕事によく見られます。
(例)固定給+歩合給
■完全歩合制(完全出来高制)
固定給はなくその名のとおり、すべて業績や売り上げによって決まる給与形態です。
給料がゼロになるかも知れませんが、業績によって高い給料を得ることもできる制度です。
ただし、この制度を採用した雇用契約は法律違反であり、認められていません。簡単にいうと、従業員を完全歩合制で雇えないということです。
この制度は”業務委託”として多く見られます。
こうしてみるといろいろな給料の形態がありますね。
まだ他にもありますが、だいたいこのくらいが一般的によく使われるので、この辺りを知っておくといいかも知れません。
どの給与形態がお得?
前述した給料形態の中で、一体どれが自分にとってお得なのでしょう。でも、一般的にはアルバイトなら時給だし、正社員とかなら月給です。
給与形態は基本的に、働き方や会社によって決まってしまっています。
と、言ってしまえば終りですので、選べることもあるのは「月給」と「年俸制」あたりでしょうか。
会社の制度によるところもあり、どちらがお得とは難しいところですが、少し「月給」の方がお得になります。
「月給で賞与あり」と「年俸制で賞与なし」で同じ年収だとします。
所得税の部分でいえば、月々がどう変わろうと、年末に清算されますので同じです。
ただ、社会保険料の総額は変わってきますので、「月給」の方が手取りが多くなります。
ただし、あくまで私の知る環境なので、保証はできません。まぁ、会社の支給の仕方にもよるので、あくまで参考に。
賞与ってどんなもの?
基本的な月々のお給料のほかに、「賞与」というものがあります。
よくご存知の方もいると思いますが、一応ご紹介を。
月々のお給料とは別に支給されるもので、生計費補助や利益分配とかなんと建前はありますが、まぁ従業員のモチベーションアップのためといったところでしょうか。
会社によって「賞与」や「ボーナス」、「寸志」などいろんな言い方がありますが、法的には全部同じです。
一般的な賞与の支給は、6月~8月と12月の時季にって支給されるため、夏の賞与を「夏季賞与」、冬の「冬季賞与」といい年2回あります。
賞与の金額は、一般的には月給の2~4月分くらいでしょうか。大手だともっと多いかも知れません。
求人情報にある、賞与の項目で「年2回 計3か月」というのは、夏と冬の2回で合計額が月給の3か月分ですよ、という意味です。
夏と冬の賞与で各3か月分もらえるというわけではないです。
私も経験がありますが、アルバイトの人は賞与がないので、変わりに寸志(スンシ)といった一時金をもらえるところもあります。金額はだいたい3万円~10万円という感じで、会社のさじ加減になります。
ちなみに、会社は賞与を支給する義務はないので、そもそもない会社も多いかも知れません。
月給がそこそこだけど賞与がない会社と賞与はあるけどその分月給が低い会社。結局、年収が同じなら「月給」と「年俸制」の違いと似たり寄ったりになりますね。
そういう風に、賞与と銘打つ変わりに月給をわざと低くする会社もありますので、賞与ありきで考えるとなかなか難しいところです。もらえるだけラッキーと思う方が精神的にやさしいです。
▼こちらの記事もご参考に。
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