失業保険の給付金を受給するには申請手続きが必要になります。
この手続きは、面倒でしない人や、忘れて後回しにして生活費に困ってから手続きをする人がかなり多くいるようです。
受給できる期間には限度があり、最悪の場合は「受給できていたのにもらえない」なんてことにもなる可能性があります。
ここでは、実際に失業保険の申請から受給されるまでの手続き方法をご紹介します。
申請する場所
失業保険関係の手続きや問い合わせは、すべてあなたの住所地の管轄のハローワークで行います。
退職前に勤務していた場所でなく、自分の住所地(住民票の住所地)のハローワーク(公共職業安定所)です。
▼自分の管轄のハローワークを調べる
⇒ハローワークの所在地|厚生労働省
手続きの流れ
まずは、ざっくりとした流れを見ていきましょう。
↓
2.求職申込と受給資格の決定
↓(7日間の待期期間があります)
3.待期期間満了
↓
4.雇用保険説明会
↓(給付制限の場合3か月後。)
5.失業の認定
↓↑
6.給付金の受給
だいたいこんな感じの流れになります。
『失業の認定』は4週間毎に1度行われますので、5~6は4週間ごとにループします。
では、それぞれ具体的な手続きを注意点を交えてもう少し詳しくご説明します。
手続きに必要なものを準備する
会社を退職したら、まずハローワークで手続きをする前に、必要なものを揃えておきましょう。
手続きで必要となるものは、
- 離職票-1
- 離職票-2
- 身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 写真2枚(たて3cm×よこ2.5cm)
- 印鑑
- 通帳(本人名義)
- マイナンバーカード又は通知カード
を用意しておけば大丈夫です。離職票は退職した会社へ申し出ればもらえます。
また、現時点(平成28年7月)では、マイナンバーは必須となっています。
もし、マイナンバーカードや通知カードを紛失した人は、市区町村で再発行してもらってください。
求職申込と受給資格の決定
まず、受給手続きをするにはハローワークへ行き、『求職申込』をしなければいけません。
あくまで再就職に向けての給付金なので、求職の登録をします。
そして、必要書類(離職票1,2)を作成し提出します。
ここで、受給の条件を満たしているか確認され、受給資格が決定されます。退職理由についても判定されます。
受給資格がある場合は、「雇用保険受給資格者のしおり」というものを渡され、次のステップの説明会の日時を知らされます。(忘れないようメモしましょう)
7日間の待期期間
前述の手続きを行った日から、通算して7日間を『待期期間』といいます。
この期間は、いかなる理由であれ失業保険は支給されません。
この期間は、国が本当に失業状態なのかを確認するので、バイトをしてしまうと失業でないと判断される可能性があります。
とりあえず、待期期間中はおとなしくしておきましょう。
ちなみに、他のサイトなどで「待機期間」と書かれていますが、よくある漢字の間違いです。
正しくは「待期」です。
また、退職理由が自己都合の場合は、待期期間満了の翌日から、さらに3か月間は失業保険は支給されません。これを『給付制限』といいます。
説明会に参加する
ハローワークによって異なる場合がありますが、待期期間中か満了後に「雇用保険説明会」が開催されます。
事前に指定された日時と場所に必ず参加するようにしましょう。これに参加しないと失業保険はもらえないです。
<持参するもの>
- 受給資格者のしおり
- 印鑑
- 筆記用具
を持っていきましょう。
初回説明会では、雇用保険の制度についてや、受給についての重要事項の説明がありますのでよく聞きます。
この時に、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」がもらえます。
この用紙には、実際にもらえる1日あたりの金額(基本手当日額)や受給される日数などが記載されていますので確認しておきましょう。
説明会後に、第1回の「失業認定日」が知らされます。
失業の認定
原則、4週間ごとに1度、ハローワークに必ず行き失業の認定を受けることになります。
このとき、『失業認定申告書』を提出することで失業保険をやっともらうことができます。
この申告書で、「この4週間の求職活動の状況や、収入の有無などはこうでしたよ」と報告します。実績等の報告となる重要な申告書になります。
申告書は、必ず本当の事を書きましょう。虚偽の申告により失業保険をもらおうとした場合は、『不正受給』として厳しい処分が行われます。
給付金が入金される
申告書提出後に、実際に指定した銀行口座に、給付金が振り込まれることになります。
実際に口座に振り込まれるのは、たとえ給付制限がない場合でも、待期期間や失業認定日の期間により約1か月くらいかかります。
自己都合の場合は、入金までは約4ヶ月ほどかかります。入金が思っているより遅いので、生活費等は節約などしてキチンと計画的に使いましょう。
以降の手続きは、基本的に給付日数がある限り、『4週間ごとに失業の認定(失業認定申告書の提出)→受給→求職活動』を再就職できるまで繰り返すことになります。
以上が失業保険の受給までの手続きとなります。
受給までは、何度もハローワークに通うことになりますので、面倒くさがって申請しない人や、生活費がなくなってから申請する人が、かなり多くいます。
実際は、手間も時間もかかりますが、とにかく早く手続きすることをオススメします。
また、受給資格があるかないかは実態を見てハローワークが判断しますので、もしかしたら退職の状況により受給できる可能性もあります。
不安な人は、ハローワークで相談したり問い合わせすることをオススメします。
失業保険は生活するための大きな収入になりますので、いくらもらえるのかを知っておくことも重要です。
⇒失業保険でもらえる金額
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