厚生労働省の統計によると、日本の三大死因は『がん・心臓病・脳卒中』です。これらは、不適切な食生活や運動不足、過度の飲酒や喫煙、ストレスにより引き起こされます。
これらは生活習慣病と呼ばれ、多くは『早期発見・早期治療』はもちろんのこと、日々の生活の改善で予防できます。
ここでは『早期発見・早期治療』のため、一般的な全国健康保険協会(協会けんぽ)で受けられる健康診査をご紹介します。
生活習慣病とは?
生活習慣病は、前述した「生活習慣のゆがみ」が深く関与し、これらによる発病の原因となる病気の総称です。
生活習慣病にはいろいろありますが、
- がん
- 心臓病
- 脳卒中
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症(高脂血症)
- 肥満
などが主にあげられています。以前は「成人病」と呼ばれていましたが、不健全な生活の積み重ねにより引き起こされるものもあり、近年に厚生労働省が「成人病」を「生活習慣病」と置き換えたようです。
受けられる対象者
健康保険に加入している本人とその扶養家族です。本人か扶養家族かで、健診の名前が違います。
・生活習慣病予防健診
・特定健康診査
この対象者には、任意継続被保険者とその家族も含みます。
どんな健診なの?
被保険者と被扶養者で少し変わってきます。内容により対象の年齢があります。基本的に、健康診査費用の一部を協会けんぽが補助してくれます。
基本的に、申し込みや問い合わせは勤務先を通じて連絡します。まずは、会社の担当者へ連絡しましょう。
任意継続の人は、直接協会けんぽの支部へ連絡することになります。
詳しい内容は、下記協会けんぽHPで確認してください。
⇒健康診査内容|全国健康保険協会
⇒どんな検査があるの?|全国健康保険協会
⇒平成28年度対象者年齢一覧表(PDF)
⇒申し込みや問い合わせ先|協会けんぽ支部一覧
生活習慣病予防健康診査
▶被保険者の健診内容
- 一般健診
- 付加健診
- 乳がん・子宮頸がん検診
- 子宮頸がん検診(単独受診)
- 肝炎ウイルス検査(任意です)
一般的には、会社で決められた年1回の検査になります。会社で規程等があると思いますので、基本的には会社主導になります。
特定健康診査
▶被扶養者の健診項目
40歳~74歳の家族の人が受けられます。
- 診察等
- 問診
- 身体計測
- 血圧測定
- 血中脂質検査
- 肝機能検査
- 血糖検査
- 尿検査
詳細な検査項目(必須ではありません)
- 心電図検査
- 眼底検査
- 貧血検査
健診後の保健指導・健康相談
健康検査後に、メタボに関して保健師による特定保健健指導が受けられます。診結果をもとに日頃の食生活や運動・その他健康に関して幅広く相談に乗ってくれます。
対象になった人は、生活習慣に関する予防や改善などいろいろサポートしてくれます。しかも、費用は無料なのでぜひ活用してみてください。
内容的は、個別面接や、電話・メール・手紙などで継続的にサポートしてもらえます。
利用するには、基本的には会社または本人へ案内が行きますが、申込みすることもできます。その場合は、会社を通じて協会けんぽへ申し込みを行います。
・制度の案内
⇒加入者(ご家族)の特定保健指導のご案内|協会けんぽ
・申込み書
⇒特定保健指導等の健康相談申込書(本人用)|協会けんぽ
⇒特定健康診査受診券申請書(家族用)|協会けんぽ
まとめ
生活習慣病は、健診だけではなく、日々の生活での予防・改善が大切です。健康保険には、こういった指導や相談できる保障内容もあるので、気になる人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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